インプラントにかける想い
私は1996年に歯科大学を卒業し、歯科医師国家試験に合格し、歯科医師になりました。
歯科医師として20年が経ったことになります。
大学卒業後は母校の口腔外科に在籍し、多くのことを学びました。
当時、もちろん、インプラントは既にありましたが、インプラントはある限られた、
ごくごく少数の先生がやるものでした。
学生のカリキュラムにも入っておらず、卒業後に自分で勉強するものと思っておりました
(現在は学生さんも卒業前に大学が教えてくれ、国家試験にもでるくらいです)。
大学の口腔外科に送られてくるものは、インプラントに失敗した症例ばかり。
それも、全身麻酔をして、ダメになったインプラントを撤去するというものばかり。
インプラントに対して、あまり良いイメージがありませんでした。
しかし、全身麻酔で大変な思いをしてインプラントを撤去した患者さんの中に、
「傷が治ったらまたインプラントをしたい」という患者さんがいたのです。
私は不思議で仕方なかったので、患者さんに聞いてみました。そしたら「だって、入れ歯で
大変苦労したからね。入れ歯は何個作っても合わないし、痛いし、はめてられない。
正直、ご飯を食べられないし、体重は減る一方。けれどもインプラントをして、
お金はかかったけれど、なんでも食べられるようになったからね。
確かに今回はインプラントがダメになっちゃったけれど、入れ歯に比べれば、
天と地獄との差だよ。
だから、もう一度、インプラントをして貰いたいんだよ」と明るく話す患者さん。
インプラントに対し、少し肯定的になった瞬間でした。
それから何年か経ち、インプラントは目覚ましく進歩していきました。歯科医師を対象とした
セミナーや勉強会が増え、論文も多数出てきました。インプラントそのものの形状や組成も
どんどん進化していきました。成功率も格段に上がり、患者さんの認知度も上がっていきました。
私は今から14、5年前(2000年頃)からセミナーや勉強会に参加し、また実際の手術に
立ち会って勉強しました。師匠ともいえる先生に出会い、手術の手ほどきを受けました。
当院でオペをしていただく星野先生は、私の師匠の一人です。
インプラントは安心安全な良い製品を使っています
インプラントは世界で70~100種類くらいのメーカーが作っています。
ココ歯科では、その中でもシェアが高い、ノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。
シェアが高いという事は、多くの歯科医師が安心安全であると認めている証拠。
体の中、骨の中に埋めるものなので、やはり、材料はいいものを入れたい。
何十年と体の中に埋めるもの、だから、私を信じてインプラントをして頂く患者さんには、
最高のものを使うべきだと考えております。
最近では「激安インプラント」なるものが出ておりますが、はたして、良い製品なのでしょうか?
甚だ、疑問です。私は値段を下げてまで、疑問に思う材料を使いたくありません。
インプラントオペは完全個室、すべてにおいて滅菌したものを使います
インプラントの手術は、完全予約制、1人の為だけに、オペ時間を設けます。
保険診療のように、隣で誰かが治療している、ということはありません。
手術道具、器具はすべて滅菌した、きれいで清潔なものを使用いたします。
オペを担当するDr,第一助手はディスポーザブルの滅菌された白衣、グローブを使用し、
手術に望みます。第2助手は外回りを担当し、オペに必要な道具を直ちに準備する体制を
整えています。医科では当たり前の、この3人体制によるインプラントオペチームを編成し、
万全を期しております。
場合によって麻酔科医による鎮静法下の手術を致します。
インプラントは骨を削って、埋めます。やはり骨を削る振動は計り知れないもの。
何をされているのかわからなくて怖い、という方もいらっしゃいます。
そこで少しでも不安を和らげるために経験豊富な麻酔科医が同席し(別途費用がかかります)、
静脈内鎮静法下にて手術を致します。これは全身麻酔とは違い、意識がありますが、
気分がゆったりした状態で手術を行うことができるので、手術が怖い、という方に、おすすめです。
またインプラントを埋入する本数が多い方は、手術時間もかかるので、
鎮静法下で手術をすると、あっという間に手術が終わった感覚があるので、お勧めです。
このように、麻酔科医を同席させ手術を行う歯科医院は極少数なのです。
インプラントは確かに、高額な治療法です。しかし、実際にやった患者さんからは、
- 「きれいな歯を削ってブリッジにしなくてよかった」
- 「入れ歯から解放されて、なんでも食べられる」
- 「入れ歯の取り外しが煩わしかった。思い切ってインプラントにしてよかった。 自分の歯のようでうれしい」
- 「見た目もきれいで、どこにインプラントをしているのかわからないくらい」
など、大変うれしい反応を頂いております。
インプラントにしてよかった、と言っていただけるよう、これからも日々研鑽を重ねていき、
よりよい治療を提供していきます。